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東京タワー リリー・フランキー

Posted by aochiki | 小説 | 2006 2月 28 火曜日 4:05 AM

どうせ、お泪頂戴の話、そんなのにぼくはやられない

「東京で、一緒に住もうか?」、で本を閉じた
何かがどっときた

深夜のファミレス、フォークでぶっさしたソーセージ片手に
余裕こいて公衆の場で読む本ではなかった

いそいそと店を出て、自宅で続きを読む
こんなありきたりな話、卑怯だリリー・フランキー
うるうるしながら読み終えた

合格発表の日、東京から遠く離れた自宅で待つオカン
「おめでとう、はよ帰ってきーや」
第一志望の国立の発表はまだ先だというのに、電話口でオカンは泣いた
オカンにとって大学なんてどこでもいいのだ
金のかかる東京の私立大学にぼくは入学した
私立中学、私立高校、そして私立大学

「あんたに今までかけたお金、そのうち返してもらうで」と書類の束を大事にため込んでいる

ぼくの家がどれほど裕福だったのか、貧乏だったのか

近所のおばちゃん仲間と楽しそうに通っていたお茶にお花と、習い事はいつしかやめて
オカンはパートに出るようになる

「オトンが来ては、売上を根こそぎ持っていく」
しばらくぶりに顔を出したばぁちゃんの小料理屋
客のいないカウンター
どんな店にもひけをとらなかったばぁちゃんの料理は、まずかった

オカンは脳梗塞でたおれるまでパートに出つづけ、ばぁちゃんは味がわからなくなっても料理を作りつづけた

オトンとオカンとばぁちゃんがせっせと働きぼくは社会に出た

「オトンに買い物でも連れていってもらいいや」というと
「車椅子は人と目線が違うからおもしろないねん」とオカン

ぼくが訪ねていくと「そんな顔じゃたっけ?」と首をかしげる
施設の小さな部屋で静かに暮らす、ばぁちゃん

母親と妻を背負うオトンに手を貸すこともせず、遠く離れた東京でぼくは好き勝手に生きている

いずれやってくるそのときに、ぼくを育てた人々を幸せに送り出せるのかと
それでもまだまだ先のことと、のんきに毎日が過ぎていく

小説はあまりにもきれいで、ハッピーエンドなのだ

オトンとオカン

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 2月 25 土曜日 3:30 AM

リリー・フランキー、東京タワーを買ってみた
売れているようなので、気になった、いまさらながら

まだ読んでないけれど、はじまりはオトンとオカン
近頃、ぼくはオトンとオカンを考える、時々、アネキ

ぼくが物心ついたとき、オトンとオカンは大人になっていた
オトンは毎朝会社にいき、夜に帰ってくる、毎週水曜日には家にいた

オカンはそうじ、洗濯、近所のおばちゃんの家でだべって
アネキは習い事、ぼくは勉強、そのできに一喜一憂
あとは夕飯の支度

この繰り返し

ぼくは、毎日が楽しかった
毎日が新しい出来事だ
いつしか、オトンとオカンは何が楽しくて生きているのかと思うようになった

ぼくが物心ついたときオトンとオカンは大人だった
ぼくが存在する以前のオトンとオカンをぼくは知らない

たんたんと流れる時間の中で、波風の立つこともなく、静かに暮らす風景
オトンとオカンが描いた風景

頑丈なドイツ車

Posted by aochiki | VWビートル | 2006 2月 24 金曜日 4:04 AM

信号待ち、ドカンと後ろに衝撃をくらった
ベッコリいっちゃったような

警察呼んで、保険屋に連絡したり
後ろはエンジンルームじゃないか、エンジンやられると面倒だ
あーめんどくさい

しばし間をおいて、のそのそ出て行く
呆然と立っている運転手、でっかい1BOX

「どこにめん玉つけとんじゃい」
そんなテンションでもなく、そんな気性でもない
何と言えばいいのか、言葉が見当たらない

ぼくの言葉を待っているのだ
あーめんどくさい

硬直状態の運転手をそのままに
現状を観察する

なんともないのさ
エンジンルームものぞきこむ
パタパタと快調な音

お先にほっとさせてもらう、そしてあんたの番さ

みつけた言葉を
「いいですよ、さようなら」

硬直状態はときはなたれる

運転しながら、忘れてたと、首をくねくね
むちうちの確認、大丈夫

96rec

Posted by aochiki | 仕事 | 2006 2月 23 木曜日 2:08 AM

サンプリングレートが192kHzまであがってずいぶんたつというのに
そんなに需要はないのよさ

弦カルにピアノ、96kHzでとってくれといわれたので、とってみた

ほとんどのものは44.1か48なんだけど、今日は生のストリングスなので
なんとなく、96がいいんじゃないかと

そんな気はぼくもいたします、ととりあえず同調

ところで、16kHzを超えたところで、ぼくの鼓膜は興味を失う
たくさんの鋭くとがった高周波はぼくの頭をつきぬけていく
痛くも何ともない

いつもよりいい音なんじゃないかな、のような気がする
鈍い反応とあいまいな解析をするぼくの脳みそ

ハードディスクはいつもより倍の情報量を律儀に書き込んでいる
カリカリ、カリカリと

違いを実感できているのはハードディスクだけのよう

俺達はロックやりにきてんすよ、というバンドを思い出した
細い高周波よりも、どぶとい低周波爆弾

ライブ撮影

Posted by aochiki | 仕事 | 2006 2月 22 水曜日 4:03 AM

あと2曲を残して、テープ残量5分
画面上にテープのマークがパカパカと点滅

60分テープなのに
録画モードが変わると録画時間も変わるのよ
今ごろうったえるなといったところで、早くテープチェンジと点滅は続く
残量は4分になり3分になり

ニューテープはどこなのよと暗闇の中ごそごそと
そういえば練習してない、テープチェンジ
三脚からはずして、ジョイントはずして、しばしシュミレーション

心を決めて、一息で
あたふた、あたふた、暗闇をしどろもどろ
あっという間に曲は流れ去る

今日は5台のカメラ
ぼく一人ぐらい大丈夫さと思いたい

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