aochiki

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メモ

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 5月 31 水曜日 3:40 AM

ぼくが天国にいた頃は
天国にもいやなやつはやっぱりいるもので
そいつは自慢しか口にしない

天国だというのに、見渡す限り真っ白な景色の中に
ぼくとそいつの他、影を落とすものは無くて
仕方がないので、眠くなるまでその自慢話にききいってやる
ぼくは話すこともなくて

1日に1度、決まった時間に神様はやってくる
昼も夜も無い天国でも時間はめぐっていて
決まった時間に目覚めて、決まった時間に眠くなる、それを1日とぼくたちは数える

神様はぼくたちに微笑む
大学病院の回診のように、たくさんの顔の無い天使を引き連れて

一人の天使がすーっとでてきて、ぼくたちにひとつづつ緑色の小さな豆を手渡す
そしてまたすーっとたくさんの天使のなかにまぎれてしまう

いつも豆をくれるのは同じ天使なのか、みんな顔が無いのでまるで区別がつかない
この豆を食べていればぼくたちはずっと元気でいられるようで
神様が雲にまぎれて見えなくなると、ぼくたちはそれぞれに飲み込む
おそろいの真っ白な服にはポケットが無くて
ふわふわした雲の上では豆はすぐにまぎれてしまう
仕方なしに口にする
そしてまたやつの自慢話がはじまる

その日のやつの自慢はさえなくて
ぼくは眠りについた

目覚めるとやつの姿は無くて
やつの寝姿を型どった雲が隣に残る

神様はいつものようにやってきて、今日はぼくだけに微笑む
顔の無い天使がすーっと出てきて、足元から拾い上げた豆をぼくに手渡した
そしてまた行列の中にすーっと消えていく
一瞬現れた表情は微笑んだのか、にらみつけたのか
ぼくは豆を地上に捨ててみた

物書き

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 5月 30 火曜日 3:07 AM

残っていた仕事が片付いてしまうと、まだ外は明るくて
このままスタジオでうだうだしているのももったいない
家路についていつものように本を片手にラーメンでもすするのもわびしいかと

そもそもこんな時間に仕事を片付けた感は、そんなにあることでもなくて
このまま街に出れば、サラリーマンの感覚を味わえると
といっても出勤したのは3時、たかだか3時間ほどコンピュータに向かって
流れる音楽にイコライジング、なにをもって完成なのか
不快感がなくなったところで、できあがり
ずっと不快なときは、ずっと不快退治に翻弄される、今日はあっさりできあがる
あとの文句はなんなりと、とりあえず仕事は終わったのだ

心地よい疲労感を抱えてるわけでもなく、まだまだぴんぴんしていて
お食事でもいかがでしょうか、とメールをするとパクリと食いついた
ビートルを走らせて新宿で獲捕
この先何も決めていなかったと、言われるがままにインド料理屋
でっかいナンがでてきて、周りのお客にも溶け込んで、サラリーマン気分

物書きになるのさ、とナンをつまみながら言ってみる
あー、とうなづかれてはしょうがない、続ける
デヴュー作はいきなり芥川賞さ、と上塗り
ところで何を書けばいいのか浮かばない

海、となにかひらめいたようで一人情景を膨らませるテーブルの向こうで
うみ、うみとぼくには何も続かない
自分が物書きになった情景は浮べられるのに

散髪

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 5月 29 月曜日 4:17 AM

もう何年も散髪にいってなくて
そろそろ腰ぐらいまでは伸びている頃なんだろうけど
長髪はおそらく似合わなくて、ロックな人にも見えなくて
ただの気持ち悪い人に思われるので
伸びた分はこまめにハサミでじょっきんと切っている
もう何年も同じ長さで同じ髪型、普通な髪型

東京に出てきて、学生の頃は理髪店でなくて美容院にいくようになって
それでも髪切りました感が気にくわなくて
髪切ったでしょうと人に気づかれるのもこっぱずかしくて

社会人になってからは、平日の真昼間に髪を切りに行くと
今日はお仕事休みですかから始まって、人の中にずけずと入り込んでくる
小心にも音楽関係とつい正直にもらしてしまうと
それでいて結構自慢だったりもするのだけれど
興味津々にさらに奥までずけずけと突き進んでくる

興味はやっぱり有名人へと話を持っていきたがる
音楽業界もピンキリ、みんながみんなオレンジレンジではなくて
録音業界なんてさらに手広いもので
エロゲームのあえぎ声を1日中録ってたりすることもあるのよね
それでも期待を裏切らないようにと、ミーハーねぇちゃんの興味に反応するように
数少ない中から飛び切りのねたを搾り出して
ちょっと装飾も加えたりして頑張ってはみるけれど
髪を切りにいっただけなのにどっと疲れる

次回は別の店を選んで、振り出しに戻ったところで
今度は別の職業で頑張ってみるかと
それはそれで、無いねたの搾り出しにかみ合わない会話
どっと疲れたうえに、どこに行っても髪切りました感はぬぐえなくて
翌日の出勤はいつも照れくさい

もうあんなところに行きたくないと、すきバサミを買ってきて
これでいいじゃんともう何年にもなる

カルティエ現代美術財団コレクション展

Posted by aochiki | 美術 | 2006 5月 28 日曜日 12:15 AM

カルティエ久しぶりに美術館に行ってきた

いつもは車通勤、電車に乗るのは結構新鮮で
東西線はいつもすいていて、各駅に揺られながらのんびり木場まで
地下鉄のくせに中野三鷹間は地上に出ていて
総武線が走っているというのに同じ路線を同じ駅に止まりながら
はるばる三鷹まで迎えにやってきて、また引き返す、他人の線路にのっかて
中野からはようやく地下鉄らしくなる
変な電車

「沖で待つ」という本が結構気に入って、他の著書もと
今度は「イッツ・オンリー・トーク」、絲山秋子のデビュー作
絲、という字をなんて打てばワープロで出てくるのかが難解なのを除けば
木場につくころには読み終えてしまいそうなほど
イージーで読みやすくておもしろい
帰りは本屋に寄ってまた新しいのを買って帰らなければと
あっという間に読み終えてしまうのがもったいない

木場についたらおなかがすいていて
駅前のラーメン屋に入った
ここ数日、みょうにおなかがすくくせに、少し食べただけで満腹になって
ライスまでつけてしまったものだから、腹が張って気持ち悪くなった
代金を払うとバイトのねーちゃんが「ありがとうございます」とかわいい声で言う
店を出るときに今度は、さっきの10倍ぐらいのデシベルで「ありがとうございましたー」と叫ぶ
おどろかすなと、同じ人間かと、店長の教育はおかしくないかと、ぜんぜんありがたくない

腹が張っているというのに、現代美術館は木場駅から結構歩かせる
現代美術館、800Mという看板に、すでに横っ腹が痛くなってきた

現代だ、やっぱり現代だと建物の作りに
古臭い純文学と印象派な頭は現代にタイムスリップ状態でチッケトを買う

現代美術は五感を直接刺激する
強烈な色と、低周波と光と、変な音階に、おかしな声
なんておバカな、なんてひどい、なんて、なんて

結構いっぱいいっぱいになってでてきて、ぐたっりして

いろいろ思ったことを書き留めておこうと近頃メモ帳を持ち歩いていて
新しいメモ帳が欲しくて
おしゃれなものをとミュージアムショップに立ち寄って
なんて、ど派手なと買うのをためらう

少し愚痴

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 5月 26 金曜日 2:03 AM

ぼくはいったい何をやらされているのだろう思いながらも、耐えてやってきたことは
今になってみれば、結構役に立っていたりして

空手の師匠はひたすら床磨きをやらせる
いつの間にか受身が身についていて
そんな映画があった

ぼくがスタジオに入ったころは、音楽なんぞおあずけで
ハンダごてばかりもたされて
1000個以上あるんじゃないのと、マシンのコンデンサーというパーツを
回路図片手にせっせと交換する日々が続いたり
今では、メカにはめっぽう強気でいれる

いつの間にか、機材を持ってひっついてまわっていた師匠のもとを離れて
上を見れば、質問に答えてくれる人はいなくなって
まちがいないと、従える気持ちもなくなって

ぼくは年を重ねて、物事を知りすぎて、自分なりの価値観ができあがったようで
こんなことに耐えてなんになると反感をかかえながらも従っていたころがなつかしく
どうなってんだうちの経営者はと、そんなところにまで首をつっこみたくなるなんて

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