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メモ

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 10月 18 水曜日 4:03 AM

七福神のなかにいたような
おでこより上が不自然に長い

髪型はいがいがの坊主頭で
それほど年老いてはいないというのに優先座席に座り

こんな遅くまで何をしていたのか
つり革に立っている客もまばらな日曜日のくだり電車に
すやすやと眠る

ぼくの手のひらにぴったりとはまりそうなその頭に
吸い寄せられるように手を置いた

ヌルという感覚に頭は眉毛の上から真横に少しばかりスライド
磁石のような抵抗を感じて、そのまま鷲づかみに上に引き上げてみると

やっぱりだ
白くなった中心のみずみずしい緑は
小さな種が花火のようにきれいに並ぶ

キウイ

緑に写ったぼくの顔を少し眺めて、蓋をした

もう一度、ヌルっという感覚を味わいたくて
少しずれたところからきれいにつなぎ目を合わせる

何度も往復させてはいけない
1度のスライドでぴったりと合わせられることが
この感覚をいつまでも新鮮に保つ

キウイの頭はすやすやと眠っていられる

日記

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 10月 15 日曜日 2:51 AM

部屋に花があればいいと思った
朝起きて、水をやり、太陽に当てる
そして、仕事に出かける

帰宅して、花を窓から取り入れて
少し眺める

ぼくの部屋の空気はとても澄んだ色になる

そんなことを考えながら、花屋に行って
さんざん悩んだあげくに、黄色いコスモスを買った

花屋の店員は優しい女の人だという勝手な思い込み
無骨なにぃちゃんはなかなか決められずうろうろするぼくに少々いらついて

花屋の店員が似合わないにぃちゃんと
花屋の客に似合わないぼくと

これくださいと、たった160円の小さなコスモスに
ありがとうございますと包んでくれたにぃちゃんは
やっぱり花屋だ

疑わしきはぼくのほう
この花を枯らさぬように

日記

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 10月 13 金曜日 3:39 AM

閃光花火の火玉を奪い取る
ムッとする顔
小さくしぼんだ花火は静かに煙に変わる

でっかくなったぼくの火玉からは
怒ったように閃光が飛び散って
勢いあまってバケツに落ちた

ジュッという音に
ざまぁみろという顔

一筋の煙が上がる

虫の鳴き声は澄みきっている
秋の終わりに

日記

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 10月 12 木曜日 2:51 AM

ぼくの子供の頃は
たとえば、時計を分解すると、ばらばらと部品がこぼれてきて
構造はとても複雑で、仕組みはいたって単純
ぼく自身がとても単純に生きることができた

今はとてもシンプルな時代
それなのに、携帯電話はかかせない
ノートパソコンを抱えて歩く

家の中には電源コードと配線が絡み合って
何のためのリモコンだか、テレビ、テレビとリモコンを探すのに一苦労

とにかくワイヤレス
無線LANとはなんと便利なものか
いたるところに電波がとびかって
ぼくも負けじと手に入れたばかりの無線LAN
調子がおかしいと分解してみたところで
いたってシンプルな構造に、理解をはるかに超えてしまった仕組み
時計からばらばらとこぼれてきた歯車が懐かしく

隣にすわるおっちゃんは
声ともならぬ奇妙な音をはきだして
肩からかけたままのかばんの角度が気になるらしく
いっこうに、おちつかない
「ホエ、ホエ」と声ともならぬ声

ねじの1本取れてしまったおじさんに
ぼくは愛着をわかせたものだけれども
メモリチップが暴走を始めたかのような挙動不審
ぼくはおちおち食事もできぬまま
まずい飯が、輪をかけてまずく感じられて

蜘蛛の巣のように張り巡らされた無線の罠に
いたるところでもがき苦しむ

日記

Posted by aochiki | 雑記 | 2006 10月 11 水曜日 2:34 AM

手に入れてからもうずいぶんと時がたつというのに
その頃はとても寒くて
もう少し暖かくなってからと思っている間に季節は一巡り
また、寒くなりそうで

ようやくのぞいてみた望遠鏡に
月はとても小さくて、それでもくっきりとクレータが浮き出して
想像していた壮大な宇宙は
望遠鏡の丸の中に収めてしまえば、微生物の卵を覗くようで

大発明の望遠鏡に月は従順で
1年越しに覗いてみた魔法の筒に複雑な思い

再び肉眼で月を仰ぎ見て
月は大きくて安心する

ぼくは、とりあえず洗濯機が欲しくなった
ぼくにとっての発明は望遠鏡よりも洗濯機
まずは生活だ

着実に

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