雑記
下校時間、小学校の校門の隅に
小さなテーブルを出して教材を広げるおばちゃん
興味津々のぼくたちはおばちゃんを取り囲んで熱心にその説明を聞く
うちに帰ってかぁさんに頼んでその教材を買ってもらうと
もれなくもらえるとてもでかい消しゴム
消しゴムが欲しいばかりに
かぁさんに突然勉強熱心をアピールする
まんまとひっかかったおばちゃんの手口と
まんまんと引っ掛けられたことを見抜いているかぁさん
下校時間、小学校の校門の隅に
小さなテーブルを出して教材を広げるおばちゃん
興味津々のぼくたちはおばちゃんを取り囲んで熱心にその説明を聞く
うちに帰ってかぁさんに頼んでその教材を買ってもらうと
もれなくもらえるとてもでかい消しゴム
消しゴムが欲しいばかりに
かぁさんに突然勉強熱心をアピールする
まんまとひっかかったおばちゃんの手口と
まんまんと引っ掛けられたことを見抜いているかぁさん
冷蔵庫の中にいる
寒くて、なにより暗い
冷蔵庫の中は明るい
中をのぞくときは電気がつくからだ
扉が閉まると同時に電気は消える
そして真っ暗だ
扉が開けば電気は消える
閉まればつく
それが道理というものではないのか
寒い、そんなことはわかっていたけれど
この暗闇はわからないでいた
夕方から出勤する
渋滞を避けて細い裏道は
幼稚園が終わる頃でお迎えの母親と自転車と子供でごった返す中
一匹や二匹踏み潰しそうなのを慎重に通り抜ける
またいたたまれない事故です
とかなり怒り顔のキャスターは
加害者の運転手を悪人に仕立て上げる
ハンドルを少し切れば簡単に踏み潰せる
ぼくはそれほど悪人ではない
加害者の運転手もそれほど悪人ではない
そんなに怒るなよと
ぼくにとっては他人事
きみにとっても他人事だろうと
怒り顔のキャスターを思い浮かべる
するすると人ごみを通り抜けて
今日も一匹も踏み潰さずにすり抜けました
携帯電話を換えた
古い携帯から新しいものへ
データは流れ出て吸い込まれていく
いつの間にか何百とたまった番号と名前
数の多さにとても軽薄
たかが活字、されども言葉
メールは取り出せずに静かに眠る
抜け殻だけを吸い取った新しい携帯は
ぼくになじまない
毎日、毎日、風船を膨らませた
黄色い風船を膨らませた
風船は空高く舞い上がり
空の青にひっかっかてとまる
空一面に広がった風船
ぼくの暮らす町を黄色い空に変えた
毎日が少し軽やかに