目が覚めてもやっぱりスタジオ
寝ている間に小人が家まで運んでくれるはずもなく
帰る気力も無く、そのままソファーに沈み込んだ
もうスタジオは働き始めている
「そんな顔でうろちょろしないでください」と注意される
かなりボケボケ
久しぶりに歯ブラシセットと思ったけれども、めんどくさい
ひげだけは剃っておく
もうすぐレコーディングのお客がやってくる
缶コーヒー、無糖だ、無糖
今日はナレーション録音
録音レベルをとってしまえば、あとは分厚い原稿が減っていくのを待つばかり
かなり専門的な原稿、書いてあること、さっぱり理解できない
ナレータさんもはじめてお目にかかる専門用語に悪戦苦闘
ぼくは、意識を違うところへ飛ばしてみる
遠くへ、薄らいでいく
ふと、消えた
レコーディングが終わってなんだか目覚めが良い
アシスタントエンジニア時代に身につく技
パンチインとパンチアウトの間に寝る
Aメロでパンチイン、そして寝る、Bメロ手前で目覚める、そしてパンチアウト
耳だけは起きている