つげ義春、夢野 久作といった原作の映画を見て、そんな状態に浸ってやるもくろみも
中途半端に頭がどろりとしてしまった
いったんきれいにしなければと
あんな気持ちになりたくてこんな映画を借りてきた
思いもよらず、どろりとしたものを消しゴムでこすってみたところで、よけいにどろりは広がるばかり
どんよりと曇った頭で、だらだらと見つづける
記憶を呼び戻せと、ファミリーマートのシーンの再現に
ぼくの頭にも光は差し込むのだ
ぼくのバイト時代の記憶を呼び起こす
中学生になる店長の娘は毎朝、その日のおやつを買いに来る
徹夜で店番のぼくは寝ぼけ眼で最後のラッシュを切り抜ける
最後尾に並んだ店長の娘、これで仕事も終わりだと
一息ついたところで声をかけてみる、おはよう
へんたい、という言葉が返ってきた
映画は感動のラストシーン、愛を確かめ合う二人
ぼくは、へんたい
後味のよろしくない映画
2012年1月21日(土) 斉藤和義
開場 17:00 開演 17:30
ジェイルハウス 052-936-6041(平日11:00~19:00)