日記

ギターを手にして歌を歌ったならば
妹はピアノを弾く
少し変わり者の弟はベース
今日、はじめてスタジオに現れたねぇさんは
マイペースでビオラを奏でて早々と帰っていった

にぃちゃん、そこのコードは何弾いてるのと
妹は音感が鋭く、あーだこーだとジャッジを下す
すべてを見透かしたように弟は無関心で

兄弟に囲まれて、~家の中に迷い込んだように

はたして両親はどんな人なんだろうか
「まだまだ未熟じゃの」とできあがったCDをきく、作曲家の父親と
「よくできてるじゃないの」と父親をなだめる、演奏家の母親と

平凡なサラリーマン家庭、父、母、姉
共通の話題なんてあったっけと
姉貴とどんな会話をしていたのかまったく思い出せない
ぼくにとって、この兄弟の会話はものめずらしく
勝手に家庭環境にまで想像をめぐらす

ところで、この一家にドラマーは育たなかったようで
差し出されたサポートのドラマーの名刺には弁護士という肩書きがついてくる

ん?

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