蜘蛛

壁に蜘蛛がのそのそとはっている
蜘蛛にはさほど嫌悪感がない

「蜘蛛の糸」を読んだ日から、蜘蛛だけは殺さない
最悪の場合、蜘蛛の糸が降りてくることを想定している

靴置き場の角に巣づくりをはじめ、営業を始めたようで
いったいどれだけの来客があるというのか

巣に張り付いたまま、じっと動かずにいる

最後にぼくを救ってくれるはずの蜘蛛
ぼくだってそれなりに苦労はしているのだ

働け

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