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光の雨

Posted by aochiki | 小説 | 2006 9月 6 水曜日 3:01 AM

気に入った本があると
その人の書いた本を立て続けに読んで
映画化されていたりするとビデオ屋に走って
さんざん引っ掻き回して、ほじくりたおして
飽きる

芥川賞というだけで、三田誠広 「僕って何」
気に入ったので次々と読み出して
ヘルメットと角材が何度もでてきた

今度はヘルメットが気になって
映画、「光の雨」にたどり着く

見なきゃよかった、見なきゃよかったと
昨日は布団にもぐりこんで、寝た

古本屋で見つけた本、三田誠広 「漂流記1972 上」
どこにいっても下巻が見つからなくて
ずいぶんほったらかしにしていた

上巻はまだまだ冒険記、これから本編に入るのだと思うと
昨日のどんよりした空気も忘れて、インターネットで見つけ出して注文する
ついでに 坂口 弘 「あさま山荘1972 上 」まで注文してしまう

映画は1週間レンタル
まだ家にあるDVDも2度と見る気にはなれないというのに

「ヘルメットをかぶった君に会いたい」の中で「共産趣味」という言葉が出てきた
興味半分で学生運動や革命運動のことを知りたがり、あれやこれやとうんぬん

まさにそう、ぐうの音もでない
見抜かれている

ヘルメットをかぶった君に会いたい 鴻上尚史

Posted by aochiki | 小説 | 2006 9月 4 月曜日 1:32 AM

騒がしい時代にぼくはひょうひょうと生まれてきた
ぼくが大学に通う頃にはそんな匂いはすっかり逃げ去って
ぼくの通ったキャンパスはとてもきれいだった
新設学部、新設キャンパス、もともとなにもないところだ

ヘルメットをかぶった人などひとりもみかけなかった

突然、頭をつるつるに剃ってきた友人がいた
アメリカがイラクに空爆をはじめた日だ
戦争に対する主張だという
ぼくにはてんで理解ができなかった

その友人とバイトの面接に行った
彼は戦争についてクールに語った
ぼくは語ることなどなかった
採用されたのはぼくのほうだった

悲しみの歌 遠藤周作

Posted by aochiki | 小説 | 2006 8月 1 火曜日 5:42 AM

ぼくは、人を殺したことがなくて
それでも、おまえなんか死んでしまえと思うことはよくあって
かといって、苦しむ顔は見たくなくて
悲鳴も聞きたくなくて
無残な死体なんか絶対見たくなくて

犯罪、理性、そんなものがぼくを押しとどめているわけでもなくて
ただ、ただ臆病なだけなのかもしれず
いっそのこと、シュッポッと消えてくれればいいのにと
おまえなんか消えてしまえと思うことはよくあることで

子供の頃は、とんぼの羽を両端にひっぱって
二つに裂かれて出てきた筋肉を
駆っていたカマキリに食べさせたりしていたことは
今じゃ、恐ろしくてとてもできそうにない

生と死にはできれば出会いたくないもので
そんなことも考えられる頭だけが進歩して
ますます臆病になる

やっぱり説教くさい遠藤周作は
何を思えばよい
そんな本だ
頭が重い

東京八景 太宰治

Posted by aochiki | 小説 | 2006 4月 26 水曜日 2:50 AM

このところ、午前中からのレコーディングが続いた
久しぶりの通勤ラッシュ
始まりがが早いと、終わるのも早いのだけど
めいいっぱい働いた気になって、少しはのんびりさせてと
休みの日には、いつまでも布団から出ずにぐうたらしていると
いつのまにか日も傾いて

何もない休みもわびしいもの
近所に何かないかと探してみると、八王子に北斎展

早速、車で出かけてみたものの
20号、16号、中央道、くねくねと入り組んで、街の周りをくるくると徘徊するばかり
たどり着けない美術館、日は暮れて、すでに閉館時間
見逃した冨嶽三十六景

それならばと、富嶽百景をもとめて本屋に向かう
この人の本を読んでいては、ダメ人間がうつってしまうと
けぎらいしてきたけれども
自分がダメ人間になってしまえばもってこいの小説

表題作は走れメロス
いまさらメロスかよと思いながらも、気にもせずに買ってみたけれども
持ち歩くとなると、小学生の読書感想文
はずかしくなり、家に帰ってこっそり読む

いくつかの短編、もはや富嶽百景なぞどうでもよくて

毎日、武蔵野の夕陽は、大きい
夕日の見える三畳間にあぐらをかいて、わびしい食事をしながら、妻に言った
「僕はこんな男だから出世もできないし、お金にもならない。けれども、この家ひとつは何とかして守っていくつもりだ」、東京八景

ぼくも、武蔵野の小さなアパートに住んでいる、夕陽は大きい

AV女優 永沢 光雄

Posted by aochiki | 小説 | 2006 4月 15 土曜日 2:19 AM


こんなタイトルなのでアフィリエイト

もうずいぶん前、たいそうな3348から解放されて、adatを回していた
その頃知り合ったエンジニアくんは専門学校を出てプライベートスタジオに就職した
幸か不幸か、いきなりエンジニア、びびりまくりのレコーディング、矢沢の永ちゃん

日を追うごとにいらいらはつのり、ぶちきれた
ヘッドフォーンをなぐり捨て、ブースから飛び出してくる
殺されると思ったエンジニアくん

永ちゃんはadatを指差して”ブランニュー”、と不思議な言葉を使ったそうな
その日のうちに3台の初期型adatは最新機種へと一新された

テープを巻き戻す時間、3台も同時に回すとなかなかロックしない
レコーディングに一時の革命を起こしたテープレコーダーも
最後に発売された最高機種でさえ、やっぱりのらりくらりとマイペースだった

そんなころ、ぼくのいたスタジオにもすごい人がやってきた
ニ井原さんがXYZの歌どりにやってきた

ラウドネスのファンでもないくせに、サインなどもらったりして
歌どりは何日も続いた

その日の歌どりが終わり、ぼくはadat相手に編集
adatやっぱりのらりくらりとマイペースなのだ
ニ井原さんはソファーでくつろぎながら、異常に分厚い文庫本を読んでいた

レコーディングの最終日、最後のページをめくる
「にいちゃん、このほんおもろいで」と本を置き土産に、さようなら

タイトルを見て、何を読んどんじゃい
とおもったけれども、おもしろい

AV女優 (2) というのも買ってしまった

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