メモ

少し大きめの石が転がっていて
蹴飛ばすには、ためらわれて
ぼくのこぶしぐらいの石

ぼくの行く手に転がっていて、じゃまな石だ
つまづかないようにと、注意を払って、やっぱりけつまづく

ぼくは石の中にいた
見上げると、体勢を立て直すぼくがいて、そして遠ざかる
あれはぼくだったのか

ぼくは石の中にいた
次のチャンスを待っている
人影の少ない裏通り

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