サーカス

空中ブランコのつながる手は
すれ違うところでもう少し足りなくて

球面の内側をぐるぐる回るバイクは
さかさまになったところで減速していまにも止まりそうで

綱渡りは長い棒はゆらゆら揺れて
何とかつながる1本の足もずいぶんと傾いて

広い会場と、きれいな照明と、たくさんの人と
大きな円形のステージに
タイツ姿の体がぐにゃぐにゃとよく曲がる人達

ぼくは肝心のところで目を伏せて、意識は遠くへ飛んでいく
拍手、喝采はどこにも見当たらなくて
覚えていることといえばピエロだけ

小さい頃、1度だけ連れて行ってもらったサーカス
ぼくはただただ眠たくて、何度もたたき起こされる
怖いものは母親だけで、恐怖心なんて何も知らかったくそがき

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