日記

そろそろ寒さも身にしみてきて
昼間の陽気はうってかわって静けさの中
顔をあわせたこともない隣人が、風呂にでも入っているのだろう
下水管をちろちろと水の伝う音がして

こんなにもぼくの部屋は広かったのかと
部屋の真ん中に広げたこたつにくるまって
いまさらながらに隙間だらけの空間に

いつの間にかいろんなものが引き潮のように去っていて
虫が一匹、取り残されたように鳴いている

ぼくを取り巻く空間はどんどん広がっていくようで
遠くからぼくを眺めては通り過ぎていく

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