失活抜髄

最近歯医者に通います仕事がら休みが不定期なため、予約なんてなかなか入れられないので、ほっておいたら痛み出しました
時間があればひょいと行けるようにスタジオの近くで探してみたところ、相当暇そうな歯医者を見つけました
跳びこみで入ったのにすぐ見てくれました
頑固そうなじじぃで「こらゃー抜いたほうがいいな」と言っときながら、麻酔もかけずにがしがしほじり始めました
ぼくは「抜いてください」とも「痛い」とも言えないまま、激痛で失神寸前になりました
そして何やら詰め物をされ10分程度で終了しました
やっと正気を取り戻し

「抜いたほうがいいんですか?」
「そんなの自分で決めなさい、とにかくまた明日きなさい」
「明日は無理です」
「できるだけ早めに来なさい」

ちょっと日があいたけど今日また行ってきました
今日はそうとう暇だったらしく、診察室の電気まで消えてました

「痛みはなかった」
「詰めたの取れたんですけど」
「痛んだかきいとるんだ」
「別に」
「おかしいな」

そしてこつこつと歯をこつかれ「痛い」というと、また詰め物をされました
夜になって歯が痛み出しました、非常に
治療に行って痛みが増すなんてどういうことだと心配になりネットで調べました

「失活抜髄」

“神経を殺す”方法、ヒ素を使う失活抜髄法です。麻酔抜髄法全盛の現在、本法は歴史的遺物のような存在になりつつありますが、症例によっては未だに有用な場合が少なくありません。例えば下顎大臼歯の抜髄の際、歯髄まであと少しのところまで切削してゆくと患者さんが痛がり、麻酔を追加しても完全な無痛が得らないことがあります。どうしても歯髄処置を完遂してしまいたい!。このようなときに私は本法を適用することがあります。 かいつまんで術式をご紹介します。わずかにでも露髄するところまで軟化象牙質の追求を行い、少量のネオアルゼンブラック(主成分三酸化ヒ素)を窩底に貼付します。仮封は封鎖性の良いセメントで厳重に行います。咬合痛予防に、咬合は確実に落としておくことが肝要です。本剤を齲窩に留めておくのは貼付してから48時間以内が原則です。72時間を越えてはならないとされておりますので、次の約束には必ず来院してもらうよう説明が必要です

どうやらこいつのようです
じじぃ、ちゃんと説明しろ
詰め物取れたってことはヒ素飲んでるじゃないか
そして今日はもう72時間すぎてた
大丈夫かと思いつつもぼくは最先端の技術を振り回す人より、職人気質のじじぃに惚れ込んでしまう
腕はどうだかわからないけど

 


ちなみに今日の診察料100円でした
じじぃ、大丈夫?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です