風立ちぬ 堀辰雄

松田聖子の歌が頭の中をぐるぐる回りつつも

恋人が去ってしまった後の日記は
風が通り抜けるように静かで透き通っている

その中にリルケの詩をつづる

帰ってきてはいけない
耐えられるならば
あなたは死者たちのもとに死んでいるがよい
死者達は多忙だ
しかし、心を散らさないように私を救いたまえ
時には最も遠く隔てられたものが私を助けるように
私の内部にあって

「風立ちぬ いざ 生きめやも」

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