洗濯

面倒なことは明日にまわそうという性格は
野放しにしておくとそのつけを払うのにうんざりする

45リットルごみ袋に押し込まれた洗濯物はあふれんばかりになっている
2週間は大丈夫なようにそろえてある、Tシャツ、パンツ、靴下は全部ごみ袋の中に
仕方なしにコインランドリー

いまどき、洗濯機をもたない人はそうそういるものでなく
歩いて1分のところにあったコインランドリーは遠の昔になくなって
今では、踏切を渡って駅の反対側まで出かけていく

人通りも少なく終電も近いというのに
開かずの踏み切りはなかなか向こう側へは渡らしてくれない

パンパンになったごみ袋をかつぐ
ぼくのまわりには、どんどん人がたまりだして
学生の頃から変わらないぼくの絵なのに
自意識だけは一人前にできあがって、人の視線が鋭くなった

洗濯機に洗濯物を突っ込んで、コインを入れて
いったん自宅にひきあげる
本でも読んでそこで待ってればいいものを
洗濯機と乾燥機とパイプいす、それだけの空間
他の人が入ってくると、ぼくがその空間の主になったような気分にさせられて
どうも落ち着かない

乾燥機をかけずに持ち帰る洗濯物
持ってくるときは軽かったごみ袋も
水分を溜め込んだ洗濯物で、45リットル分の重さ

手に痺れがやってきて
それでも、自分の命のように大事に抱えて
地面に置いたら終わりだと
ぼくはどれくらいの時間、こいつを抱えて生きていられるだろうと
くだらないことを考えて、開かずの踏み切りで待つ

部屋に帰って部屋干し

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