丹沢湖のロケで、レフ版持ちながら考える
打ち上げ終わって、ホテルの部屋で爆睡するぼくの照明師匠
その歯軋りの音に
もう、やめよう もううんざりだ
勉強しなければ
金もたまった、専門学校さがしまくる
天下の慶応大学、何を学んでいるのかさっぱりだ
音響専門学校で何を教えてくれるというのか
音楽業界、コネが大事と選んだ専門学校
毎週2回、現役音楽業界人やってきてセミナー
「MPI ミュージックプロデュ-サー育成校」
今はもうなくなってしまった
アルバイトも見っけた
湘南の海辺にフリースタジオ湘南
リハーサルスタジオに小さなレコーディングスタジオ
自給500円、レコーディングできるならと
専門学校の学費、払っていけるかちょいと心配
専門学校のコネを最大限使いまくって
スタジオに出かけていっては
夢を語りまくる
「大学卒業してからまた来なさい」
アルバイトなんかで務まらないスタジオ業務
大学がじゃまになってきた
そして意外な展開
なんちゃってレコーディングで試行錯誤のフリースタジオ湘南
実はでっかい会社、都内に3つもレコーディングスタジオをもっていた
いつまでもこんなところでやっていてもしょうがないと
長髪、プログレきちがいの店長が
フリースタジオ四谷行きを薦めてくれる
そして面接
チーフエンジニアにはっきりといわれてしもた
いたいところ
「大学をやめてきなさい」
決断のとき
ぼくは、夜行バスに乗って実家、三重県に向かう
なきわめく母親、何も言わぬ父親
久しぶりにばぁちゃん家にも行ってみた
音楽のことなんて何もわからないばぁちゃん
「そんなひよっこに何がわかる」
たかがチーフエンジニア、人生決めつけられてたまるか
いいように納得して、元気に東京にもどってきた
丁重にお断りだ
大学は憩いの場、今取り上げられるとちょいときつい
再び、なんちゃって、お気楽レコーディングな日々